1974.11.02〜05 第24区
島々駅 ←徳本峠 ←屏風岩 ←奥穂高岳 ←西穂高岳 ←新穂高温泉
若かりし頃の無謀な山行であった。
先に出発していたKさんと山中ですれ違おうと計画し、新穂高温泉からロープウェー
を使わず藪だらけの道を登る。  
1時間ほど登り、予定通りすれ違う。 下山者は計4名(Kさん+女性3名)のみ。 
登ったのはただ一人。 ロープウェー終点からは人口密度が急増する。 当たり前か。
2日目、西穂小屋で奥穂に向かうという女の子がいた。 
「危険だから止めたら! 私もピストン予定。」とお節介。  これが後で響く。 
西穂の向こう側から下山予定が、天気も良くそのまま進む事にした。
持参した柿が無性に美味い。 ジャンダルムまではなんと言うこともなく進む。 
が、北側の下りにかかると足元が凍っている。 滑る滑る! アイゼンの持ち合わせもなく、
冷や冷やしながら下る。  キスリングが岩に当たりバランスを崩すし散々。
滑ればロバの耳の鞍部まで自由落下の原則に則って、最短時間で到達できるのだが・・・。
それはちょっと・・・・・。
小屋から一緒だった大阪の「K・N」氏が見かねてアイゼンの片っぽを貸してくれた。 
おかげで無事最下端に着き、ロバの耳も通過できた。 奥穂の下りも安心。 
K・N氏は奥穂小屋に泊まるとのことでアイゼンを返し涸沢に下る。 
とたんにすってんころりん。 
 
涸沢ヒュッテには暗くなってようやくたどり着く。 星は綺麗だが大混雑で2.5人で1畳。 
とてもじゃないが寝れなかった。 
3日目、巻き道を屏風岩に向かう。 徳本峠を超えたいが寝不足でスピードが出ない。 
途中でいっしょになった女子大生2人と夕べの待遇の悪さで同調。 
峠に小屋があるよとのこと。 方針変更し屏風岩の上でのんびりする。 
天気も良く眺めもよい。 徳沢園で二人と別れ、徳本峠に向かう。
そこで西穂の女の子に再開。 なんともばつが悪い。
 
聞けば朝の自炊で火を漏らし、近くの人が消火器で消してくれたのは良いが
食べられなくなったので奥穂行きは中止し上高地に下山。 
西穂まで行ったものの逢わなかったので「縦走したな!」と思ったとのこと。
4日目、徳本峠から小屋で知り合ったおじさんとくだんの女の子と3人で島々を目指す。 
途中で山わさびを取りつつ約17kmの道のりをひたすら歩く。 
島々宿に着いたときはほっとしたが、駅まではまだ3km。 やれやれ。 
それでもおじさんとは松本市内でそばを食べ、山談義に花を咲かせ、八王子まで一緒であった。 
女の子? 松本まで一緒だったがそこで別れた。 おじさんによると同じ列車に乗っていたらしい。
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